Gneuss社のコンパウンド技術

近年、添加材の投入方法はパウダー状での投入が一般的な方法です。パウダー添加材は、コンパウンド用押出機に搭載されたサイドフィーダーを経由して添加されます。サイドフィーダーは小型の単軸もしくは二軸スクリューが一般的です。また、メインの押出機は二軸押出機が一般的で、高混練及び高分散を目的としています。

Gneuss社のコンパウンドシステムでは、添加材はパウダー状で投入するのではなく、ダマのない微細粒子状のサスペンション(スラリー)を投入します。

このサスペンションは特殊なポンプとインジェクションノズルを介して、溶融したポリマーに対して高圧で混練チャンバーへ注入されます。これによりポリマーとサスペンジョンは速やかに混ざり、凝集することなく混練が行われます。

サスペンションの液体がポリマー特性に悪影響を与えないために、液体は6秒以内に完全に抽出しなければなりません。この抽出は、注入ポイントのすぐ下流にあるGneuss社MRS押出機によって行われます。MRS押出機の高強力脱気技術により、効果的に液体物は抽出されます。さらに、添加材は非常に均一にポリマーへ分散することが可能です。

Gneuss社コンパウンド技術の特徴

  • サスペンション(スラリー)を用いたあらゆる種類の微粒子(1000から2nm)の投入
  • 高精度な均一分散
  • ポリマー分子構造に影響を与えない微粒子添加材投入
  • 様々な種類のサスペンション(スラリー)が使用可能
  • 反応押出プロセスとしても使用可能